参加から共同建設まで:「一帯一路」イニシアティブの法治化メカニズム構築


要旨:現在の「一帯一路」構想は覚書の締結を国が「一帯一路」建設に参与する重要なシンボルとし、これは政治的願望を主として「一帯一路」建設を推進する方式を体現している。この方式では、参加者が「約束があれば必ず守る」という信頼できる約束を確実にすることができず、「一帯一路」構想を制度型国際公共製品に推進する現実的な要求を満たすことができない。「一帯一路」の質の高い発展を共同で建設するには、国際協力の合法性、有効性、予想可能性を強化する必要がある。「一帯一路」を共同で建設するためのメカニズム建設は、法治原則に要求される義務性、正確性、授権性の特徴を明らかにしなければならない。実践の中で、「一帯一路」法治化メカニズムの建設は人類運命共同体の構築を理念とし、共に協議し共有することを準則とし、機構建設の能力と効能の向上に努めなければならない。

キーワード:「一帯一路」、法治、共同構築メカニズム、約束があれば必ず守る


著者:孫南翔:中国社会科学院国際法研究所副研究員、王玉婷:中国社会科学院大学法学部修士課程大学院生。

出典:『杭州師範大学学報(社会科学版)』2023年第3期。