国内外の複雑な経済環境に直面した現在、改革開放の深化のみが中国の未来の経済発展を力強く支え、市場化を中心とする経済構造の改善と、産業のモデルチェンジ・アップグレードを徐々に実現することができる。資源配置における市場の基礎的役割のより良い発揮を、次の改革深化の重要な方針とし、統一的開放および秩序ある競争による市場システムの形成を加速し、市場の障壁を取り払い、資源の配置効率を高めるべきだ。
未来の改革は、次の三つの面から推進する必要がある。
(一)財政・税務体制の改革を推進し、中央と地方の財政・税務関係を整理する。財政・税制改革を深化し、消費税制度を徐々に整え、大量のエネルギーと資源を消費し大量の汚染物質を発生させる商品を課税対象とし、資源税・環境保護税の改革を進める。消費税制度をさらに整え、特別消費税と自動車取得税を消費過程における課税に変えることを検討し、同時に地方に権限を移譲する。全国での不動産税の導入を加速し、不動産調整の合理的な予想を早期形成し、不動産市場の健康的な発展を調節し、地方政府の職能の変化を奨励し、地方政府の土地税制に対する過度な依存を変え、中国の税制構造を改善し、所得の再分配を調整する。個人所得税の課税ラインを徐々に引き上げ、個人所得税制度を完備化し、消費を刺激し、所得分配を改善する。地方税体制の構築を加速し、間接税の税率と比重を徐々に引き下げ、直接税の課税を始めその比率を高め、中央と地方の財務・税制関係を整理し、中央・地方の財政の権利を均等にする。中央政府と地方政府の支出責任を調整し、中央政府の支出責任を適度に増やし、基本公共サービスの全国均等化を徐々に実現する。
(二)金融体制改革を深化し、市場の活力を引き出す。金融システムの市場化改革を積極的かつ着実に推進し、市場を主体とする金融運行体制を大々的に発展させる。金利市場化改革を加速し、金利・経営の過度な規制を緩和し、金融機関の競争の程度を高める。同時に人民元相場の市場化改革を着実に推進し、金利・為替の市場化を基礎とし、市場化の金融価格基準を形成し、金融機関および金融市場の運営に良好な価格信号を提供し、金融資源の効果的な配置を促し、中央銀行のマクロ調整に正確な情報と効果的手段を提供する。市場価格を基準とする多層的な資本市場を発展させ、各種の所有制・経営方式を形成し、構造の合理的な、機能の揃った、効果的で安全な現代金融システムを形成し、多元化の投融資需要を満たし、実体経済、特に零細企業により良くサービスを提供する。証券会社ネットワークシステムをプラットフォームとし、仲介人を中心とする場外株取引市場を建設し、零細企業の権益性資本供給不足という問題を根本的に解決する。長期的な投融資メカニズムを完備し、効果的な長期資金の投融資体制を構築する。政策性金融機関の発展を継続し、保険会社を始めとする各種契約型(特に長期契約型)金融機関の発展を奨励する。発達した株式市場、確定利付証券市場、地方債市場を構築する。また民間資本の長中期信用市場への進出を奨励する。
(三)積極的に中国(上海)自由貿易区の管理方式の革新を模索し、市場の資源配置の機能をさらに発揮する。中国(上海)自由貿易試験区の設立は、中国の第三次産業の改革開放に新たな活力を注ぎ込まなければならず、これはまた中国の国際貿易新規則への対応の需要でもある。試験区の設立は、国際貿易のレベルを引き上げるほか、中国金融システムの開放を加速し、世界基準と合致し、新たな情勢の中でより大きな改革のボーナスを引き出し、さらにより広範かつ多層的な開放の経験を蓄積する。中国はこれにより、世界経済構造における大国の駆け引きの中で、有利な地位とそれにふさわしい発言権を獲得する。試験区は投資許可前の国民待遇と禁止リストの管理方式の形成を模索し、行政審査制度の改革を進化し、政府職能のモデルチェンジを加速し、全面的に実施中・実施後の監督管理水準を引き上げる。試験区はサービス業の開放を拡大し、金融領域の開放・革新を推進し、投資・貿易の利便性が高い、監督管理が効果的かつスムーズで、法的環境が規範化された世界的水準の自由貿易試験区を設立し、改革を推進し開放型経済の水準を引き上げる「試金石」になる。
「人民網日本語版」


